Ｖ予備校 | 日記 | 2017年大学入試報告～浪人率上昇の謎１

2017年度大学入試の報告で、耳を疑うような情報が入り込んできた。
その情報とは「浪人率の増加」つまり「浪人生が増えた」もしくは「第一志望に合格できなかった高校生が増えた」ということである。
当校は大学受験もケアする予備校であるために、その情報の真偽を確かめるべく調査を開始したが、その中で現在の高校生にもかかわる重大な問題が浮上しつつあることに気づき、ここにレポートという形で諸氏に警鐘を鳴らしたい。正直「冗談じゃない」と言いたくなる内容である。
 
まずは次のグラフを見ていただきたい。
 
http://between.shinken-ad.co.jp/hu/2017/07/nyushikekka.html
これは過去三年間分の合格者の人数の推移であるが、17年度は前年度から比べ一部を除き2000人前後、15年度からは3000人近く合格者を減らしているのである。これは全体での数字であるので、単に首都圏の受験生が大学に受からなかったことを意味しない。
単に合格人数を「絞って」いるのである。
都心の上位校といわれる大学でのこの数字は、どんな波及効果があるのかを想定しつつも、その前史から原因、そして展望までを想定していきたい。（続）