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ゆとり教育の反省 (2012.06.16)

ゆとり教育の反省からか、今年度はとても教科書が厚く、小学生も中学生も悪戦苦闘している毎日だと思います。あちこちでゆとり教育の反省がなされているようです。

ゆとり教育ないしはゆとり教育で育った青年達は、「旧学力観」で育った世代からはとても奇異なものに見えます。
実際、話が通じない、言葉が伝わらない、常識が通じないなど、かなりの壁を感じることが多いと思われます。

しかし、ゆとり教育自体に問題、いや「ゆとり教育」というのも語弊があるのですが(実際には土曜日が休日になっただけ)、その教育理念に対しては全く異論はありません。そういう考え方も重要だし、その考え方が重要ということもわかります。ゆとり教育で問題だったのは理念ではなく、施行の問題でした。

「新学力観」は「興味・関心」をその根底に据え、そこから学力を伸ばしていくという基礎理念がありました。「興味・関心」が持ちやすい子どもであれば飛躍的に学力が伸びるということで、「個性化・個別化」という家庭での理解になり、「子どもの意志」が尊重されすぎるようになりました。「子どもの意志」は尊重されすぎるとどうなるかは想像できますよね。

また、ゆとり教育によってもたらされたのは、能力の低さでした。「興味関心」があるものを中心にすえたことにより、その周辺は重要視されなくなってしまった、ということがいえます。「知識を使う」ための教育は、いつしか「与えられた情報の多さに溺れる」ことしかできない子どもを育成して、その溺れる状況に目をつぶるようになりました。ある大学教授が大学にて「マルクス経済についてのレポート」を課題としたら、「マルコス大統領」のレポートと「闘莉王」のレポートが大量に提出された事件があったそうです。「情報を使う」ことに特化した教育は、大量の「情報を精査できない」子ども達を輩出している状況になってしまった。

それ以上に、大学入試が、高校入試が大幅な変更をしなかった、というか新学力観に中途半端な形でしか対応しなかったということが失敗といえる最大の原因でしょう。寧ろ、対応できなかったということが、現在の閉塞状況を招いているといえます。

行政上の失態もあります。どうも日本という国は、「教育」や「文化」に予算を回さない国であるために、文部科学省に対する予算が少ない(君が代日の丸を云々する前に、予算的な話をしてほしいといつも考えるのだが)状況が続いています。本来のゆとり教育から考えれば、「総合的学習」の時間には、各班ごとに「指導可能な」先生一人、最低でも教室に二人以上いるはずだったのが、人件費的な理由で見送られ、よくわからない授業ができてしまったということです。

現場の無理解、行政の失態、そして入試の現状維持、このことによる学生の能力低下、これが「ゆとり教育」といわれる「失われた20年」の後半部分に、90年代後半から12年にかけての教育の正体です。

教育は国策です。10年後、20年後、もしくは100年後の日本を支える人材を育成するためのものです。
子ども達に無為無策のまま大学に進学させることや、「子どもの意志」を尊重しすぎて社会貢献させる機会を失わせることでもありません。

ゆとり教育の反省は、誰がすべきなのか? それ以前に「子どもを成長させようとしない社会」をまず見るべきなのではないでしょうか?

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