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2024/10/04
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何であれ成功体験と失敗体験はひとの成長に必要なものです。
しかし、私見ですが現在の高校入試制度、こと埼玉県の制度は目に見えないところで受験生に「間違った成功体験」を植えつけているのではないでしょうか、と疑念を持つときがあります。
例えば私立高校の入学試験の問題はとても難易度が高く、偏差値50前後~60台の生徒はいくつかの問題を除いてほとんどが特殊な練習をしない限り、太刀打ちできません。公立高校の問題は特定の教科(特に数学・英語)に限って、平均点が高くても40点台前半という状況です(特に数学)。残念なことに学校のテストで高得点をとったとしても、その試験問題で高得点を挙げられる保障にはなりません。
しかし、合格はできます。
その試験がどれだけ難しくて、「ほとんど取れなかった」という実感で、合格する「結果」が出てきてしまいます。さまざまな複雑な事情があって、この状況になっているのですが、問題なのは「失敗体験」が「成功体験」に転化しているかもしれないのです。
例えば、ある生徒が、私立高校の入学試験に挑んだとします。過去問はほとんどみないで、教科書のみの「学校のテスト」の勉強そのものを繰り返し、挑んだとします。当然のようにほとんど取れない実感を受けます。しかし、人生ではじめての「試験」に成功します。その結果、これは「成功体験」として、その子の脳裏に焼きつきます。
公立試験も同様です。一部の高倍率の高校を除いて、試験結果は今までどおりの「できていない実感」で「結果」がもたらされます。
そんな「間違った成功体験」を持った子どもは、「大学入試」ひいては「公務員試験」、「昇格試験」、「各種国家資格」などの試験にどう臨んでいけるのでしょうか? なんとなく、過去問も対策も採らずに、今ある学力で「何とかなってしまった成功体験」を払拭するのはなかなか大変だと思います。逆に言えば、この「間違った成功体験」こそが、埼玉県公立高校の大学進学率に間接的につながっている気がしてなりません。
だから塾の役割は、「学力を向上できるお手伝いをすること」もさることながら、「試験の何たるかを教えること」であると、私は考えます。
尚、当校中学三年生は、毎週日曜日、模擬試験の指導を受けています。
目標点の設定、受けた直後の予想点、即時採点したあとの誤差確認、そして今週の課題の設定、そして週課題の実践などなど。
大変な作業ですが、自分達の「未来」のために「一つずつ」頑張っていきましょう。